Karate Kid in Asia made of pain

6月7日(水) Karate Kid in Asia made of pain

 

 いろいろ考えるべきことがあり、錯乱状態になっている。脳内を整理したい。部屋の掃除を始めることからスタートしよう。酒なんて飲んでいる場合じゃない。

 

 Kという音楽プロデューサーが「人との関わりが欲しい。」というような理由で職場にアルバイトに来ている。47歳でカナダのトロント出身、ロシア系ユダヤ人。タイ人の前妻との間の息子が1人いる。今は某有名ブランドのデザイナーの日本人の奥さんがいる。「ファーサイドと仲良しだよ。」とか、「久石譲のジャズアルバムのマスタリングやったよ。」とか言っている。ずーっと話をし続ける感じの人である。チャールズ・ブコウスキーとか、ちょっと言いすぎですけど、酔っぱらうと椅子を投げ始めるロシア系ドイツ人の友達とかを思い出させるバイブである。「ビートニクス好き?」ってきいたけどまあまあくらいかなという返事。サイバーパンクの話になって、「フィリップ・K・ディック、ウィリアムギブソン、ダグラス・カウプランドってみんなカナダに住んでるんでしょ?」っていう話はした。『ニューロマンサー』は好きみたいで、千葉シティという言葉はたびたびおしゃべりのキーワードになっていた。

 

 Kの家で缶ビールを片手にしゃべり続ける2日間があった。Rも一緒にいた。5/30の朝1時頃から翌日朝5時くらいまで。(5/25も仕事終わりにKの家を訪問した。K宅から錦糸町までのナイトウォーク。朝4時過ぎくらいに錦糸町のカプセルホテルで就寝。昼頃出勤して、「ノンストップパーティーしてるでしょ?」と上司に言われた。)Kの家のテラスで8時くらいまで話し続け、16時くらいまで寝る。それからハンバーガーショップでコロナを片手に(ぼくはひとりレッドアイを飲んでいた。3杯くらい飲んだ。Kはハンバーガーではなくシーザーサラダを食べていた。)話し、近くのバーでマティーニを2杯飲んで六本木方面へ。クラブには入らず、道端とパブで過ごした。雨が降ってきたのでパブに入ったような感じだった。終盤Rはパブのソファーに横になって寝ていた。

 

 名画を観たような断片的な風景の記憶を記したい。

 

 「こっぷんかぷ、カナダは寒すぎ、文化も歴史も無い。インディアンはいいけどさぁ。」と言いながら雑踏を歩き(Kはタイにも住んでいた。)、若者たちに挨拶をする。「私はルスキー、お前はタイ人だろ?」とラーメン屋のバイトのお兄さんとじゃれる。「日本人と結婚したから日本人です。」というお兄さん。寒い回答だなと思う。「少数民族としてプライドを持って生きろ、我々はお前をリスペクトしている。」という酔っぱらいのノリに対してパスポートがどこの国か回答してしまっている。シラケである。

 

 「2014年の2回目のマエダン革命の時、ウクライナの友達を訪ねたことがあって。その友達のお母さんが作ったボルシチをビンに詰めてもらって、ドニエプル川のほとりまで乗り合いタクシーで行ったんだよ。ドニエプル川でボート漕いで、ボルシチとマスの燻製を食べたことは忘れられないよ。」と言うと、Kは涙を浮かべて言葉を失っていた。家にはロシア正教のイコンがあったのでKのルーツが察せられた。もっときいてみようかな。「昔ブルガリア人の彼女がいて、おっぱいクソでかくて、生クリームとかチーズとか出てくるかと思ったよ、エミール・クストリッツァを一緒に全部観たんだよ。」という冗談を続けて言ったらより感情が高まっていっているようだった。「20代のとき30代のKawaii OLとセックスしたことがあって、ガーターとかセクシーでそれ以来フェチになっちゃったよ、日本の若い奥さんとかもいいよね。」と元気である風に言ってくれた。移民の国の白人たちも故郷のことが忘れられないということか。北米のインディアンの名前を次々に言っていることがあったので今度はレヴィ・ストロースの話をしてみようと思った。ヘンリー・デビッド・ソローも。ここまでに出てきた作家たちの本を読み返したいと思う。

 

 申し訳ありませんが、もう一度Kellyの家に行ったことを思い出しました。その日はWashington DC出身のCという同僚も居た。うぬぼれさせていただきますが、彼らの目には僕が異質な日本の人と言うふうに映っているようである。自分でも不思議。そういうふうに思っていただけるのであれば、本当にそれを表現する手段が欲しい。こうやって日本語でちょろちょろ書いている現状が腹立たしい。この謎の文章をすべて英語で表現できたら楽しそうだと思う。英語でしゃべっている映像じゃちょっと弱くないですか?日本語の文章はちょっと恥ずかしくてみんなには見せたくないし。日本語のかっこいい文章多すぎじゃないですか?ギター弾くの好きですけど、ちょっとひどすぎですよねー。やっぱり料理頑張るのかなぁ。

 

 Kは日本におけるHip Hopの普及にかなり貢献している人物のようである。具体的なことを書くのは控えようと思う。だけど、きっといつか音楽的な喜びを分かち合いたい。ショボくまとまりたくないなと思う。元気をもらっているのである。

1月5日 明け方

 12/31の夜から1/1の夜まで、実家の人達とボーっと過ごした。大晦日の食事はブリ、真鯛、ボタンエビの刺身と鶏の肉団子が入った水炊き鍋だった。私の兄が、「エビには火が通っているの?」と尋ねたので、「生やんけ!」と即答した。あまりにも明らかだったので。ビール、ワイン、焼酎を飲んで、元旦の2時くらいまでテレビを観ていた。

 

 元旦の昼頃に狭山市にある父の実家に車で向かう。途中ムーミンバレーという最近できたテーマパークに寄る。ミヤザワ湖という数十年前に作られた湖のほとりに数年前に作られた施設らしい。父の実家から車で5分。数年前に父の実家の近くに高速道路のインターチェンジができて、工場とか倉庫がたくさんできてきている。父の実家で祖父母にお線香をあげ、30分くらい世間話。とても短い。もう少し長くなると思った。テレビにはニューイヤー駅伝が写っていた。狭山茶とみかんをごちそうになった。帰りに天覧山という飯能駅近くの見晴らしのいい山に登った。天気が良く空気が澄んでいて、東京スカイツリーが見えた。都内から7-80kmくらいあるのではないかと予想された。緑があっていい場所だった。江戸時代の最後にはこの山に幕府軍が基地を構えたそうで、近くで戦も行われたらしい。飯能市立博物館、飯能祭り、カールバーンというペルシャ料理屋、秩父の温泉、池袋まで電車で1時間というアクセスなどなかなか魅力的な土地である。

 

 昨日(1/2)はひとりでごろごろ過ごした。火吹竹を作ってぶうぶうぶうという歌を歌っていたら不安になってきた。将来に希望が無さ過ぎてどうすればいいかわからないという気持ちが爆発しそうである。不景気のニュースが耳に入ってくるのもキツい。しばらくそういう気持ちとは向き合っていない気がするので、暗くなるお正月休みを過ごしてもいいかもしれないとも思う。不安でしんどい、お腹が痛い、辛すぎる。でも死にたいとは思っていない。鬱というほどではない。足湯をすれば洗濯だって、皿洗いだって、ジョギングだってできる。夕方にジョギングをして、入浴。夜8時頃に台湾マッサージを受ける。背中に乗って足踏みをしてもらう。肋骨や背骨が折れそうだったが、施術後は身体が楽になっていた。すぐに骨が折れそうと思ってしまうタイプなのである。まっすぐに帰宅。解凍しておいたブリを照り焼きにして、マヨネーズ、イタリアンパセリと共にパンにはさんで食べる。焼酎のソーダ割を数杯あおって1時頃に寝る。不安な夜だった。

 

 1/3。小ぶりなみかんを3つ食べた。不安と言うか、不満の原因はほとんどわかっている。仕事が休みであることによってその原因が浮き彫りになってしまっている。せっかくの休みなのに女性と楽しく過ごせていないことが不満なのである。実家に帰るとわりと新婚な兄の夫婦が仲良さそうにしていてなんとなくうらやましかった。板前の友人はひとまわり年上のお姉さんとラブラブらしい。自分はと言えば家で無料動画を観て、夜になれば友達を誘って飲みに出て、有り余るパワーを発散するという具合である。昨年末には一晩で6回吐くということもあった。新宿駅のホームで2回、新宿駅西口前で2回、東高円寺駅前で2回。お前のゲロを誰が片づけると思とんねんと思う。酒癖が悪い。日本人風に。もう本当に楽しいことから遠ざかってしまっていて、ほとんどSEX恐怖症ではないかと思う。どうやって舐めればいいか、触ればいいかとか、コンドームって洗ってもう一回使えるんだっけとかそういう感じである。

 

 今、ファーストナッピングからの目覚めの覚醒の中にいる。12時半。このもやもやした気持ちは何なのかと自分にもう一度問いただした。答えは明白だった。好きな女の子とごろごろしたい。ごろごろしながらその女の子の好きなところ可愛いところを100個発表したい。「今から好きなところ発表会を始めます。」と言って音楽を奏で、照明をちかちかさせ、祭りのように盛大に開会宣言をする。そして会が始まるとなかなか好きなところ可愛いところが思いつかないというコントのような冗談をやりたい。

 

 冗談のように書いてはいるが、本当に深刻な問題である。どうにか解決したい。頑張っていればご褒美みたいにそういうことが起こると信じているがそうではないのか、頑張りが足りないのか。外国に修行に行って帰ってきたい。インドを2週間旅行して帰ってきたい。とにかく、自分でやりたいことを見つけて行動しなくてはいけないということだ。

 

 同日夕方に部屋の掃除、皿洗い、洗濯、ジョギング、筋トレを行った。真夜中にチャーハン、ホロホロチョウの照り焼き、ほうれん草の胡麻和えを作って食べた。お腹一杯。満腹で意識が朦朧とする中、NETFLIXを開くと『ホワイトノイズ』という映画の配信が始まっていることに気づく。グレタ・ガーウィグという私が女性として好きな女性が主演で出ている。何の躊躇もなく観始める。集中して観れた。1時間くらいのところでで英語字幕を日本語字幕に変えた。久しぶりにいい映画を観た。また英語字幕で通してみたいと思った。Youtubeで批評がないか検索すると、日本人のお爺さん二人が話している番組があった。まったく会話の内容が理解できない。わたしと同じ映画について考えているとは思えない内容だった。ツイッターを検索すると若くて頭のよさそうなアカウントのお方が「ポストトゥルース以降の真実と信仰の行方を示す映画」とつぶやいていたのでフォロー。英語の批評をチェックししなくては。

 

 1/4、連休最終日。昼前に起きてコーヒー、たばこ、トイレを済ませる。暖房をつけ、2杯目のコーヒーと本を持ってベッドに戻る。しばし読書。2時頃にジョギング、筋トレ、入浴。17時から友人と晩御飯を食べる予定があったので支度をする。予約ができない香港発の点心専門店。友人が列に並んで席をとってくれていた。20分くらい待って着席。湯がいたレタスのサラダ、5種類くらいの野菜とえびに湯葉が巻いてあって揚げられている料理、ワンタンが醤油、砂糖、黒酢八角のソースに絡めてある料理、鶏だしのおかゆが美味しかった。

 

 21時頃、近所に住むDJの若者の家に寝酒をあおりに行く。レコードをかけてくれるが、音量が小さい。人のことは言えないが、ボロいアパートなので。音楽を聞きながら、今年はどんな風に楽しく過ごそうかとしゃべる。CDJの機材を揃えて、CDディグればと提案してくれる。「DJやったほうがいいよー。」という無責任な提案を受け、「えー、機材揃えちゃおっかなー。」と前向きに思ってしまう。インディーズワールドミュージックを探すというのは楽しそうである。

 

 元旦に実家に帰ったら寂しくなった話もした。その話をした瞬間、彼の実家がより寂しい状況であることを思い出した。寂しくないのかもしれないけど。1本の日記で何度寂しさについて書いているのだろう、痛々しい、当たり前のことを。寂しさを紛らわせるために可愛い女性と休日を過ごすのは3年くらい前に辞めてしまった。ただ時々お祭り騒ぎはしたい。

 

 たいして寂しくないので仕事をもっと頑張ろうという結論である。とりあえずガガンにメール。なんとなく書けそうな気がしている。ダメなら2週間インドに旅行でもしようか。基本的には今年いっぱいは修行に専念するというのがこのプロジェクトを始めたときの計画である。もう少し経営のことも勉強したい数冊本を読みたい。4-5人のホームパーティをたくさんしたい。

10月22日(金) 東高円寺

 とにかく職場では怒鳴られまくっている。怒鳴られた後に同僚から、「散々でしたね。」と言われることにむかついている。昨日は1kgくらいのキノコのソテーを真空して冷凍庫にしまったことについて怒鳴られた。野菜、キノコ類は冷凍すると細胞が壊れて触感や風味が悪くなってしまうからである。「お前なんかココイチで冷凍食品をお客さんに出してればいい、ファインダイニングは早くやめた方がいい。」とか言われたと思う。その後Lineで本日のシフトカットの連絡が来て今日は休みである。

 

 一昨日からインド人のタンドール職人が復帰。インディアンセクションは4人になった。その中で一番経験の浅い僕がどうやって生き残っていくのかというのもたびたび指摘されている課題である。

 

 結果を出して序列を変えるというのはよくわからないことである。おいしいものを作って認められるのは現状では難しいだろうか。いろいろなカレーのレシピを調べて、まかないで試すというのはよい方法のように思う。チキンサーグワーラーをとりあえずやりたい。南インド風のビリヤーニとか。管理する能力はすでに1番あると思う。あとはインド料理とフランス料理の基礎知識をもっと勉強することだ。

 

何しろ気にしないでただ続けること。長期的に考えること。楽しい瞬間を大切にすること。そんなに使えないと思うのであればクビにしてくれて結構。お前らが採用してくれるといったから前の会社を辞めて遥々上京してきたのである。

 

 本音を言えば、あと2年くらい今の店で勉強させてもらいたい。その後海外のモダンインドレストランに移籍したい。南野拓実リバプールで干されている。外から見ると、解雇されるまで居続けてもいいのではないかと思う。またみんなが帰国するタイミングが出てくるし、辞める人だって現れるかもしれないのだから。清武がセビージャを辞めてセレッソに帰ったのもなんとなくもったいない印象だったし。外から見ると冷静な判断ができるのではないかと思う。今の店でちゃんと地位を確立できれば、次のキャリアが見えてきそうである。とりあえず今は頑張ろうと思う。

 

 今日できることは明日からの仕事を頑張るための準備である。筋トレ、ジョギング、日記、フランス料理の勉強、ヒッコリーへ買い物へ、掃除、皿洗い、秋葉にケータイ観に行く。

9月21日(火)携帯を忘れた日(官能小説)

 おとといの夜、久々に仕事の後にリックと金麦を飲んだ。夜の9時くらいのセブンイレブン。職場の愚痴、アンダーポリティカルコレクトネス。お互いただビールが飲みたかっただけで、1杯終わればすぐに帰る予定だった。しかし、1杯目が飲み終わるころには二敗目が欲しくなるものだ。2杯目を買ってベンチがあるプラザパークに向かう。途中、お尻の大きな女性が一人で歩いていた。リックが、

「ナンパに成功したらスペイン料理をご馳走してあげる。」

というので、すごいやる気のないナンパを試みる。女性は僕のほうを見向きもせずに、あっち行けという仕草。リックが僕に続いて片言の日本語で追い打ちをかける。なぜかあっけなく一緒に飲みに行きたいということに。

 

 しかもスペイン料理じゃなくて、普通の居酒屋がいいらしい。お金のない僕らにとってこんなに好都合なことはない。高架下の居酒屋に座って、ビールと焼酎。生ビールが冷えていないから瓶ビールに変えろというめんどくさいくだり。お酒が入り、テンションが上がってキレだすのはかっこよくない。3人のおしゃべりの中で、リックと喜びを共有。やっぱり彼とはリズムが共通するところがある。うれしい。同席してくれたちーちゃんは金融系の仕事をしているとのこと。7年くらいの海外生活経験があると言っていて、自分をマイノリティーだと思っているような雰囲気。日本は生活しやすいけど、どうしても好きになれないらしい。

「高学歴で有名な会社で働いている人なんて薄っぺらい人ばかりだよ。」

という酔っぱらいの薄っぺらで愛しい意見。ちーちゃんがタバコを吸いたいというので1本渡す。ほとんど吸ったことが無いようで、口にくわえずに手に持ったまま火をつけようとしている。すかさずリックが、

「それは葉巻の火のつけ方だよ、キューバ人かよ!!」

と突っ込む。味わい深い幸せな瞬間だ。

 

 カラオケ館へ移動。リックが歌うスペイン語の歌が楽しい。

「俺はオペラ歌手になりたかった。」

と言う。日本人と結婚している40歳のメキシコ人。前の奥さんも日本人である。10代半ばに路上でタマリンドウォーターを売り始め、カンクンの高級ホテルのサービス、バーテンダーへと昇りつめ、日本人のバックパッカーと結婚。日本に移住し、都内の数々の高級ホテルで働いた経験を持つ。3か国語で接客ができるが酒癖が悪いという、愛すべきキャラクターである。僕はクラッシュ、スミス、ビートルズなどを歌う。途中でリックを置いてタバコを吸いに出る。ちょっとごめんと思いながら。タバコを吸いながらちーちゃんは若いのにいろいろ経験している女性であることがわかり始める。2人で盛り上がり、りっくを撒いてしまおうという話になる。カラオケに置いていく作戦を決行。しかし受付で止められてしまう。結局リックのところに戻り、3人で店を出る。リックが店員とけんかしている間に、ちーちゃんが、

「右行ったところに隠れている。」

と耳打ちをしてきた。会計を済ませて出たところでリックが、

「渋谷に行く。」

と言ってタクシーに乗り始めたのでそこで別れた。渋谷に行くというのは道玄坂で風俗に行くという意味だろうと思う。

 

 銀座4丁目のマックの前でタバコを吸いながらおしゃべり。本当はまだ学生で、インターン中。今は銀座のビジホに1か月ほど住んでいるらしい。

「この後部屋に一緒に行ってもいいけど汚いんだよねー。」

という。僕の脳内はもう次の展開のことで頭がいっぱいである。おかげでどんなおしゃべりをしているのかわからず、適当に相槌を打ってしまう。過去に大変なことがあったとか、淡々としたしゃべり方が好きだとか、1億円稼ぎたいとか断片的なことしか頭に入ってこない。

 

 飲み物とコンドームを買って、ちーちゃんの部屋へ。まだ名前も覚えていなかったので頭の中で繰り返し連呼しながら。部屋に入ると電気もつけることなくトイレに入り、パジャマに着替え、ベッドにダイブ。

「歯も磨かないの?」

と聞くとあいまいな返事が返ってきた。なんとなく公平にした方がいいと思ったので僕も歯も磨かずに、

「パンツ一丁で寝ていい?」

と聞いてそのままダイブ。ブラのホックを外してあげてニップルスを中心にブレストを触ってあげる。キスをしてもあまりノリはよくないが、かわいい声は発してくれる。おっぱいから下半身のほうへ行くと見せかけて、行かないというのを数回繰り返す。じらした後に触ったが、あまり濡れていない。指を濡らしてトリハイを優しく触る。そしてトリハイジンジャー。今までで一番優しいトリハイジンジャー。シャワーもしていないけど、全然嫌な感じはしない。フィンガリングス。きつめである。多分何か出そうな感じがして、

「ちょっと、いやん、だめ。」

「キスものってくれないならこのまま終わるよ?」

と言い返して、再度キス。喉が渇いていたのでジャスミンティーを飲んでキス。口移し。

「ゴムつけるね。」

と言って箱を開ける。そして箱を開けてゴムを用意してる間にいつものようにふにゃふにゃになる。

「ちょっと触って元気にしてくれない?」

と言って触ってもらったが、若いちーちゃんに僕の気持ちを分かってもらうことはできず。我慢ならなかったので、自分でしごいて半立ちぐらいで生で挿入。やっぱりきつめ。正常位でベッドのばねを使って動く。すぐにいってしまいそう。2度くらいこらえて、

「もういいや。あ、やべ、生でやってもうた。」

心の声。そして再度お茶を飲んで寝てしまう。多分4時とか5時とか。外はうっすら白んでいる。

 

 7時半くらいまで寝て、シャワーを借りる。風呂場には湿気を帯びた下着が散乱していた。適当にかたずけて身体を洗う。風呂から出てコンビニにワックスを買いに行く。タバコを一本吸って、髪を乾かして、9時くらいまで再度横になる。ちょっとだけ愛撫。その日は大学院のテストとのことだったので頑張ってと伝えて出勤。9時半からのシフト。いつもより頑張る。

 

 仕事を終えて家に帰る。ケータイを家に忘れていたのですぐにチェック。生でやってしまった罪悪感と久々のセックスの嬉しさが入り混じる。20代前半の女の子にひどいことをしてしまったと思う。せめて優しくしてあげたい。妊娠したならちゃんと二人で議論をしたい。ホテルのサイドボードにあった生理薬とオクトパスの感触がフラッシュバックする。ごめんと思う。ネットで妊娠する確率とかを調べてしまう。馬鹿すぎるひどい人間だと思う。今日は満月。

9月16日(木)ラクナウチキンビリヤーニ(ダム、パッキ)

◎ポール・ゴーパル・クリシュナのチキンビリヤーニ

 

カルダモンとメースの香りを引き立たせる。

黄色く仕上げる。

チキン、玉ねぎ、ヨーグルト、米の比率を引き続き検討すること。

 

A (Chicken Marination)

Mustard Oil

Turmeric Powder

Cumin Powder

Coriander Powder

Red Chili Powder

Salt                10g

Chicken             1kg

 

B (Onion Masala)

Vegetable Oil

Ghee

Caraway Seed

Whole Garam Masala

 (Cinnamon, Green Cardamon, Mace)

Onion                 1kg

Ginger Garlic Paste   2tbs

 

C (Yogurt Masala)

Yogurt               300g

Turmeric Powder      1/2tbs

Paprica Powder       1tbs

Cumin Powder         1tbs

Coriander Powder     1tbs

Biriyani Masala      1tbs

 (Cardamon:Mace = 1:1)

Salt                 6g

Water                200ml

 

D (Rice)

Basmati Rice         !Kg

Garam Masala

Salt                 10g

 

E (Garnish for Dum)

Rose Water

Saffron Water

Fried Onion

Mint

9月15日(水)皿洗い・掃除・医療費控除

 職場が土日営業になってひと月経ったところ。この一か月は全部込みで15万円くらいで過ごせている。数少ない頑張っているところである。米を炊いて冷凍しておくとか、チャパティを焼いて冷凍しておくとか、キャベツを買って刻んで食べるとかアート。金麦を買って外で飲むとか、友達に電話して外で飲むとか。

 

 スーパーとかアンビカで食材を買ってエクスペリメンタルな料理を作るとかお金がかからないし楽しいと思う。本を買って、喫茶店で読む、散歩に行く、博物館に行く、映画館に行く、日記を書く、Netflixを観る、YouTubeを観る、ギターを弾く。

 

 貧乏生活をにはアートが宿っている。貧乏生活の延長線上にGreenwich VillageのBulue Hillがあると思う。地産地消。原価のみのケータリングの依頼を受けているが、こういう感覚で本気で挑みたいと思う。

 

 ガガンで働きたいなぁ~と安易に思っている。妄想をどんどん膨らませて楽しんでいる。YouTubeを観ていると、福岡でレストランをやってゆっくり過ごしたいとか言っている。うける。バンコクのレストランならなんとなくレベルも高そうだし、ドバイとか、インドに行くよりつぶしが効きそうだ。金持ちもある程度質の高い人がいそうだ。南北アメリカを自転車で縦断した板前さんが、「人生っていうのは何が起こるかわからないよ。」と言っていたことを思い出す。

 

 南インドの第一人者に会いに行く、AT.Achayaの本を買う、ビリヤニの新店、カルパシ、台形、ムーナ。どういうふうに物語を転がしていこうか。

The Man In Me

8月15日(日) The Man In Me

 

 寝起きの散文。繰り返し怒られるのがだるいなぁと思う。副料理長は怒る目的や理由もあいまいなまま、相手に理解できないネガティブフィードバックを連発している。努力して欲しいという気持ちから叱られているというふうにとらえることが難しくなってきている。ナショナリスト、アンチフェミニストととらえられる言動に過剰に反応してしまう。「おい、インド人。」と言って話しかけてくるのは若干面白いかもしれないが、そこにはインド人を見下す意味が込められている。多国籍な職場で働いている中ではシラケてしまう。女性に対して「結婚して退職しろ。」という言葉を放っているときもあった。下品極まりない。

 

  「朝早く出勤して仕込みを手伝っていいですか?とか言っといて毎日10時半ぎりぎりに来てんじゃねぇかよ。技術は無くてもいいから、頑張るやつが欲しいんだよ。」というのが副料理長の言葉である。「がむしゃらに頑張る姿を見せてくれ。」ということだと思う。まっとうなことを言われていることが今ならわかる。感情的な言い方が理解を難しくしている。言い間違いや、単純な誤りも多く、言われている方に混乱を招いている。英語だと特に。良い人ということは分かっているのにもったいないことが多い。「ミシュランの星を目指しているのだから、みんながより責任感を強く持って努力することを期待する。」というような内容を、「Our aim is a Michelin Star. Please have more responsibility. I expect more responsibility.」などといっている。ずっと怒っていると間違いを指摘してもらうこともなくなってしまう。

 

 おそらく、料理以外の情報があまりないのだと思う。それを自覚しているのか、虚勢を張って隙を見せないようにしているのではないか。無知の知を大切にする気がない。多少店が成功して欲しいという気持ちと、自分が学びたいという気持ちで働こうと思う。シェフは全く別の印象だし。シェフと仲良くしよう。ここ2週間でフロアの知識が0から1へと増えた。ポジティブなことである。悪いことばかりではない。他の同僚との信頼関係は強くなっている気がしている。

 

 夜の散文。タイ料理屋で高校の同級生と昼食。ビュッフェ形式で90分間。チャナティップティーラトン、タナカーオという布陣で食事が始まった。グリーンカレーにコオロギが混入しているというフェイクニュースに、テーブルが騒然となったが、野菜を中心に健康的な食事ができた。互いの近況も共有した。5年程わりと大きな商社で働いていて、貯金が800万円くらいあるらしい。利益の薄い商材を頑張って売っている会社につかれているようだ。「転職しようかなぁ。」とも言っていた。物語の次の展開が分かってしまうと退屈らしい。

 

 ボーっとしていることの成果が出そうな気がしている。誰も経験していないことなのだから、自分で考えて行動するしかない。コロナに罹って死ぬ確率が多めに見積もって0.1%。マスク、ワクチン、外出制限。大丈夫だと思うなら行動。トイレ、喫煙、ギター弾いて、外に出て書く、豆腐を食べて、散歩に出る。