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出国前日

 

 出国を前にして、少し胸は高鳴っている。調べたいこととか、用意しておきたいことは尽きないので、ある程度をこなして、適当に出発しよう。家を出てから離陸するまでの時間が大好きだ!
 
 日記は昼ぐらいにもう一度書こうと思う。

 

 5月6日金曜日。

 図書館でアラビア語の勉強。シコシコ1文字ずつ書いた。ノートの横線をどのように用いるかということは文字を書く上で興味深いことのひとつだと思う。砂漠のシルエットのようなアラビア文字は、線の上にのせるように書く。ヒンディー語デーヴァナーガリー文字はノートの横線の下に書く。

 

 藤原新也さんはインドから東には草木があり、住みやすい自然がある。デーヴァナーガリーの地平線のような横線はそういった土地を表しているというようなことを書いていたと思う。4、5年前に読んだことだが、なんとなく覚えている。藤原新也さんの本はもう一度読み返したいと思う。荷物に詰めようか悩んでいる。

 

 80年代に田園調布で起きた「金属バット両親撲殺事件」に関する『東京漂流』という本も衝撃的だった。80年代にも僕が感じていたような住宅街の退屈さとか、サラリーマンの一家の退屈さがかなり似た形で存在していたのかと驚いた。初めて時代について考えたのはこの本を読んだ時だったと思う。

 

 それからしばらくして、神奈川の新興住宅街で育った島田雅彦さんとか、『ジェネレーションX』のダグラス・クープランドの存在を知った。僕が感じる退屈さは何なのかとか、どうすればそれを解決できるのかとか、もっと考えなくては。

 

 

 図書館を出て携帯を確認すると、ビザが発給されたというメールが来ていたので、村のお役人さん方にメールして、航空券と宿を予約した。翌々日の8日日曜日午後8時40分の便で出国することになった。

 

 

5月7日。

 

細かい買い物と荷造り。

 

それから、高まる気持ちをウクレレの力を借りて抑えた。

 

途中、LINEで友達のためにプライベートライブを開催した。もしかしたら迷惑だったかもしれない。人に聴かせるのは恥ずかしいが、のってくると気持ちがいい。  

 

 夜は母と祖母と一緒に中華を食べに行った。辛い担々麺を、汗をかきながら、無我夢中で啜った。チンゲンサイがのっていなかったのが唯一残念だった。

 

 明日も忙しい。午前中にケータイ屋とTUTAYAに行って4時前には家を出なくては。