到着

    5月9日

 

 早朝、ブリスベン到着。ブリスベンは少しジャングルのにおいがする。

 

 チェックインまでの時間に村役場とブライアンにメールを送る。ブライアンに夕方会うことになる。

 

 銀行のアカウントを作り、携帯のSIMカードを買おうと思ったが、明日にすることにする。明日は、ビザのシールを貰うこと、ネットで在留届を出すこと、Tax File Numberを依頼することを全て片づけようと思う。ほかにも事務手続きがあるかもしれないので、朝調べよう。

 

 夕方、ブライアンとマレーシアレストランに行く。アドベンチャースクールのこと、海外の工場に直行した村人のこと、村長のこと、ウィスコンシン州について、埼玉についてなどいろいろ話す。途中、話のテーマがISISドナルド・トランプに及んだときは、会話がスパーク!ブライアンもそう感じているのではないかと思う!『トランプ自伝』という本を買っておけばよかったと後悔。

 

 片倉ともこさんというアラビア圏をフィールドワークした人が、イスラームの人々は酒でもドラッグでもなく、会話で徐々に気持ちよくなって陶酔していくと書いていたことを思い出す。

 

 アドベンチャースクール後に海外の工場に直行するには、本当に想像を超える態度を見せなければいけないとブライアンは言っていた。

 

 ウルグアイの工場に直行した蜷川さんは、通常の海外駐在員の給料が国内の2倍になるところを一年目の給料でも構わないと言って説得したらしい。加えて蜷川さんはかなり流暢なスペイン語という武器を持っていた。

 

 「海外の工場に直行できないなら就職しないって言えばいいんじゃないの?」とブライアンは笑いながら言っていた。

 

 僕は今、インド以西のイスラームカルチャーに興味を持っている。加えてヒンディー語が日常生活に不自由なく使えるということが、インド政府により証明されている。「将来のイスラム圏のスペシャリストを育成するために、僕をインドか、トルコか、モロッコの工場に派遣してください。」というのは十分説得力を持ちうると思う。アドベンチャースクールの期間は10ヵ月と20日くらいある。じっくり作戦を練ろう。まずは、今週金曜日に近くのマスジットに行き、「イスラーム文化を勉強させてください。インシャー・アッラー。」って言ってみよう!

 

 

 ここまでこんなに海外の工場に直行したいと意気込んでおきながら、一方で、普通のサラリーマンになるのがダサいのではないかという考えもある。村長の話を聞いていてもそう思う。

 

 今日、Backpackersで話したドイツ人の若者は、会社で働きながら、その会社にスポンサーになってもらいMBAを取得し、すぐにその会社を辞め、今は自分でビジネスを立ち上げるための準備をしている、と言っていた。最後に「Working in a big company is boring. Maybe only your parents will admire you.」と吐き捨てていた。

 

 全く理解できる考え方だと思う。真剣に考えて、適当にやろうと思う。急いで結論は出さなくていいと思う。

 

 少々疲れているので今日は早く寝る。

 
 明日は半ズボンをはいて動き回ろう。