交渉
5月27日
ここ数日、タブレジさんと給料について交渉するタイミングをうかがっていたが、今日のお昼頃、ようやく、「生活が苦しくなってきたので、少しお給料をください。」と相談した。
今、昼休み。Astrud Gilbertoを聴いている。
今日は金曜日なので、二人のシェフは早めに午前の仕事を切り上げ、ナマーズのためマスジッドへ行った。
僕がお金の話を始めると、タブレジさんもサベルさんも目を見てじっくり聞いてくれた。昨日の夜、交渉のために練っていた作戦は、踊り狂うように自分をアピールし、二人のボスが僕にほれ込み、思わずお金を払う約束をしてしまう、というようなものだった。
しかし実際は、お金に困っているから助けてください、というようなお涙頂戴作戦になってしまった。
二人のボスは僕の話を感情移入して聞いてくれた。ボスの表情には常に僕の話す態度が映し出されている。下手なヒンディー語をあんな風に聞いてくれる彼らのことを考えると、胸にジーンとくる。
働けるビザを持っているかどうか、タックスファイルナンバーを持っているかどうか、などを確認してきたので、お金を払ってもいいと思っているのではないかと思う。もっと具体的な話を進めて、お給料をもらわなくては。