Iftar

7月2日 

 

ラマダンのための断食を終える時間をイフタール。

 

ボスのタブレジさんに、「ビリヤーニをマスジッドに届けてくれ。」頼まれ、息子のタスリムと共に夕方5時10分のイフタールに、近くのMasjid Taquaに行った。

 

 ブリスベンで何度かマスジッドへ行ったが、いつもインドネシア人に話しかけられ、それをきっかけにコミュニティーへ溶け込んでいく感じだった。今回も同様で、マスジッド到着後すぐにインドネシア人に話しかけられ、ビリヤーニを届けに来たということを話すと歓迎された。

 

 フルーツの盛り合わせを配膳するのを手伝っていると5時10分になり、断食を終了。デーツという干し柿のようなものを最初に食べる。昨日から、マスジッドに行く予定を立てていたので、僕も朝にお茶を飲んで以降、断食していた。フルーツの盛り合わせを食べるとおいしすぎて笑顔になってしまう。断食は味覚を敏感にしてくれる。

 

 フルーツの後、礼拝。いつもならマスジッド内の隅で人々が祈る姿を眺めるだけだが、今日はタスリムが一緒に祈ろうと誘ってくれたので祈った。祈っている間はタスリムのことを考えていた。NRI二世のタスリムは普通の学校へ行き、喧嘩や恋愛の西洋的あり方を知っている。そして彼はマスジッドへはあまり行きたくないという。タスリムの悩みは深い。励ましてあげるのがとても難しい。

 

 礼拝の後、我々モーティー・マハル・レストランが寄付するビリヤーニを配膳。子供からおじいさんまでおいしそうに食べていた。朝から我々モーティ・マハルが長時間かけて作ったかいがあった。ビリヤーニは手間のかかる料理である。

 

 レストランに戻り、ビリヤーニが好評だったことをタブレジさんに伝えると、喜んでいた。そして「今日は飯食って帰りな。」と優しく言ってくれる。明日のシフトを最後にシドニーへ行くということを確認し、今日の仕事を終えた。シドニーへ行ってからもモーティ・マハルとは連絡をとり続けたい。明日はいい感じのお別れをしたい。