コンストラクションワーク

7月17日

 

 シドニーに到着して1週間後の今月11日、宿の受付のムハンマドさんにコンストラクションワークを紹介してもらった。そして12日、13日の二日間、合計で20時間働き、360ドル受け取った。

 

 民家の建て替えの現場で、地面を掘り、掘った土を一輪車に載せ、10メートル先のコンテナまで運ぶという仕事をひたすらやらされた。現場で働いていた人たちの中で、僕は一番身体が小さく、力がなかった。一日目で体中筋肉痛になり、二日目は満身創痍だった。二日目の朝、運ぶように頼まれた一輪車が重すぎて、体ごと倒れてしまった。二日間はいいエクササイズになった。

 

大変な仕事ではあったが、健康であれば誰でもできる仕事に時給20ドルと言うのはオーストラリアの経済的豊かさを感じさせる。それに対して、板前さんの給料が15ドルほどだというのはアンバランスである。寿司屋さんにはもっと稼いでいて欲しいものである。

  

 15日はスコットというブリスベンで出会ったスコッティッシュ青年とニュータウンという地区に出かけた。スコットが気に入っているバーがあるというのでそこに入る。女性ボーカルの今風なロックバンドが演奏していた。お客さんも音楽を聴きに来ている風な人が結構いた。スコットが日本人の女の子と知り合いたいというので、そばにいたアジア人風の女の子に話しかけた。すると女の子はオーストラリアンアクセントの効いた早口な英語で返事をしてきた。僕は酔っぱらっていたので、彼女の英語を完璧に聞き取り、返事をした。そしてすかさず、スコットに話を振り、みんなで仲良く話した。

 

 インド料理屋の情報、ドバイの情報を収集しながらの週だったが、成果はなかった。少し急いだ方がいいと思う。次の4月なんてすぐに来てしまう。そういうふうにはなりたくない。