モーティマハル・インディアンレストランでの最近の仕事について

5月25日 

 

 玉ねぎを賽の目切り、または、輪切り、ジャガイモの皮むき、トマトを賽の目切り、ニンニクをみじん切り、ボンダというカレー味のマッシュドポテトを捏ねること、ナンの生地を捏ねること、炊き上がったご飯をテイクアウト用の容器に移すこと、出来上がったカレーとナンをオーダー通りに袋に詰めること、たまにお会計やオーダーを訊くなどの接客。

 

 一緒に働く仲間は、シェフのタブレジさんとサベルさん。二人は兄弟である。そして、ホールで働く、タブレジさんの息子と娘、タスリムとヌゼラ。加えてバイトとして、チェルシーとニッキーと言う二人のオーストラリア人の女の子がいる。

 

 今日は昼食後、サベルさんが、「新しい家を探している。良い物件を見つけたから住所を確認しに行きたい。だからお前の英語能力を少しかしてくれないか。」と言われ、車でその物件を見に行った。

 

 車で物件に向かう途中、窓を開けると気持ちのいい風が入ってきて、昼食後の満腹感との相乗効果で、眠くなった。サベルさんは、「シートを倒してゆっくりしな。」と言ってくれた。

 

 お目当ての物件に着き、驚く。とても大きくて値段も高そうな家だった。サベルさんは驚く僕を見て、「今住んでいる家が小さくて、子供の成長に伴い、大きい家が必要になった。」と言っていた。その家は緩やかな傾斜に立ち、1階部分が少し地面と一体化したようなおしゃれな家だった。

 

 サベルさんは、ヒュンダイの4人乗りの小さな車に乗っている。子供が2人いる。

 

 店長のタブレジさんは、ホンダの4WDに乗っている。家を2件持っている。息子のタスリム君は日産の技術者育成学校のようなところに通っている。19歳にして2台の車を持っている。このあいだはナイキのランニングシューズを僕に見せて、「180ドルで買ったんだ。」と訊いてもいないのに言ってきた。

 

 娘のヌゼラちゃんは14歳。学校に通いながら、週末は店を手伝っている。「進路のことで悩んでいる。成績がいいゆえに、選択肢がたくさんありすぎる。」とまじめな表情で言っていた。そして父であるタブレジさんもそれを本気で心配していた。

 

 チェルシーは17歳だったと思う。12年間の学生生活を終え、ベビーシッターとレストランのウェイターの仕事をしている。スペイン語の個人レッスンを受けていて、お金がたまったらスペインに行こうと思っているらしい。

 

 ニッキーも10代だと思う。学校には行っていなくて、家族がやっているタイルのビジネスを手伝っていると言っていた。