ハムドゥリッラー

6月25日 

 

 来週の水曜日でモーティーマハルを去ろうと考えている。去って、シドニーに移動して、インド料理屋を探そうと考えている。

 

 一昨日、オーナー兼シェフのタブレジさんの14歳の娘、ヌゼラとゆっくり話をした。タブレジさん一家は2、3年に一度、2か月程度、コルカタに里帰りしている。そのことについてヌゼラに訊くと、楽しそうにいろいろ答えてくれた。タブレジさんは、コルカタの田舎に、ベッドルーム10部屋、バスルーム3部屋の大きな家を建てた。そこには親戚がたくさん住んでいる。どれくらい田舎かと言うと、ショッピングモールも、スーパーもなく、女性は自由に外を歩くことができず、ヒンディー語が話せない人も多いくらい田舎らしい。

 

 率直に、インドは好きか尋ねると、好きだと言っていた。それを聞いてなぜかすごく嬉しくなった。「インドにいるときは、何をして過ごしていたの?」と訊くと、「家でゴロゴロして、親戚とおしゃべりして、家事を手伝う。家でごろごろしているのが好きだから、外に自由に出られなくても楽しいよ。」とヌゼラ。将来、インドに住みたいかどうか訊くと、「自由で、良い教育が受けられるオーストラリアのほうがやっぱり好き。」と言っていた。

 

 タブレジさんはヌゼラに「好きなことを勉強していいよ。」と言っているらしい。学校の成績がとても良いヌゼラだが、「将来は化学か生物が勉強したい。でも4年も大学に通うのは嫌だ。」と言っていた。ヌゼラの人生を映画にしたい。

 

 今日はラマダン終了10分前くらいに、僕にモーティーマハルを紹介してくれた友人、マルフが来店した。仕事はどうかと聞かれたので、楽しくやっていると伝えた。マルフは断食終了後のために、チキンサーグワーラーを注文していた。断食後にチキンサーグワーラーを食べるなんて、ダンディーだと思う。ブリスベンを離れる前に、マルフとムハンマドにお礼がしたい。一緒に断食して、マスジッドに行って、モーティーマハルで一服とかしたい。