The Man In Me

8月15日(日) The Man In Me

 

 寝起きの散文。繰り返し怒られるのがだるいなぁと思う。副料理長は怒る目的や理由もあいまいなまま、相手に理解できないネガティブフィードバックを連発している。努力して欲しいという気持ちから叱られているというふうにとらえることが難しくなってきている。ナショナリスト、アンチフェミニストととらえられる言動に過剰に反応してしまう。「おい、インド人。」と言って話しかけてくるのは若干面白いかもしれないが、そこにはインド人を見下す意味が込められている。多国籍な職場で働いている中ではシラケてしまう。女性に対して「結婚して退職しろ。」という言葉を放っているときもあった。下品極まりない。

 

  「朝早く出勤して仕込みを手伝っていいですか?とか言っといて毎日10時半ぎりぎりに来てんじゃねぇかよ。技術は無くてもいいから、頑張るやつが欲しいんだよ。」というのが副料理長の言葉である。「がむしゃらに頑張る姿を見せてくれ。」ということだと思う。まっとうなことを言われていることが今ならわかる。感情的な言い方が理解を難しくしている。言い間違いや、単純な誤りも多く、言われている方に混乱を招いている。英語だと特に。良い人ということは分かっているのにもったいないことが多い。「ミシュランの星を目指しているのだから、みんながより責任感を強く持って努力することを期待する。」というような内容を、「Our aim is a Michelin Star. Please have more responsibility. I expect more responsibility.」などといっている。ずっと怒っていると間違いを指摘してもらうこともなくなってしまう。

 

 おそらく、料理以外の情報があまりないのだと思う。それを自覚しているのか、虚勢を張って隙を見せないようにしているのではないか。無知の知を大切にする気がない。多少店が成功して欲しいという気持ちと、自分が学びたいという気持ちで働こうと思う。シェフは全く別の印象だし。シェフと仲良くしよう。ここ2週間でフロアの知識が0から1へと増えた。ポジティブなことである。悪いことばかりではない。他の同僚との信頼関係は強くなっている気がしている。

 

 夜の散文。タイ料理屋で高校の同級生と昼食。ビュッフェ形式で90分間。チャナティップティーラトン、タナカーオという布陣で食事が始まった。グリーンカレーにコオロギが混入しているというフェイクニュースに、テーブルが騒然となったが、野菜を中心に健康的な食事ができた。互いの近況も共有した。5年程わりと大きな商社で働いていて、貯金が800万円くらいあるらしい。利益の薄い商材を頑張って売っている会社につかれているようだ。「転職しようかなぁ。」とも言っていた。物語の次の展開が分かってしまうと退屈らしい。

 

 ボーっとしていることの成果が出そうな気がしている。誰も経験していないことなのだから、自分で考えて行動するしかない。コロナに罹って死ぬ確率が多めに見積もって0.1%。マスク、ワクチン、外出制限。大丈夫だと思うなら行動。トイレ、喫煙、ギター弾いて、外に出て書く、豆腐を食べて、散歩に出る。